【コラム】トレードしようぜ!
2017年12月2日 Magic: The Gatheringトレードしようぜ!
今度開催する『マジック・ラクイチ・ラクザ』は店頭ではない公共施設を借りて行うイベント。注意書きにもあるように自己責任において会場内にてカードのトレードができるようにしてあります。
これはマジックが『トレーディングカードゲーム』であり、プレイヤーが組みたいデッキの多様性に合わせてカードのやりくりをすることも楽しみの1つであると考えているからです。
しかし、最近ではゲームスペースが店頭に移ったためトレード禁止となり、ネットショップで購入する方が簡単であるため、トレードのためにカードを準備すること自体が無くなりつつあります。もしかすると、トレードをしたことがない人すらいるかもしれません。
そこで、今回は対面でトレードをするにあたって準備しておくことや心構えを簡単にまとめ、会場でのトレード活性化につなげようと思い筆を執りました。
1.欲しいカード決めよう
まず、トレードをする目的を決めましょう。自分が作っているデッキ、これから作りたいデッキで足りていないカードを探し出します。カードが少なければ記憶することができると思いますが、枚数が多くなるようならメモなどに控えておくとよいでしょう。
既に十分なカードを持っている人でも、サイドボード用の特殊なカード、統率者用のちょっとしたカード、次に組みたいデッキのために少しずつ集めたいカード、今後価値が上がりそうなカード、コレクションとして収集したいカードなどがあると思いますので、全く欲しいカードがないという方は少ないでしょう。
2.放出できるカードを探そう
次に、トレードに出しても困らないカードを探し出します。とはいえ、大量のコモンカードを持ち込んでも欲しい人はほとんどいないでしょうから、欲しがっている人がいそうなカード(例えばいくつかのデッキで使われているカード、レアリティの高いカード、Foilカードなど)を優先的に準備します。
今回の会場は車で来場できるので、アンコモン以下、絶版カードなどを多めに持ち込んでも置き場所の問題はクリアできます。逆に、そういったカードの希望がある人はあらかじめツイッター等にて「欲しい」カードの希望を発信しておくと良いと思います。
3.カードの価値を確認しよう
希望カードと放出カードが決まったら、それぞれのカードの価値を把握しておきましょう。当日トレードを申し込まれた時、自身のカードの価値を知らないことでトラブルにならないようにするためです。
最近ではインターネットが発達しているため、当日会場にてスマートフォンで価格を調べることもできます。しかし、多くの枚数のカードをその場で調べるのには時間もかかってしまうでしょう。
以下、価格調査に便利なホームページをご紹介します。
Wizdom Guild
http://whisper.wisdom-guild.net/
こちらは国内主要ネットショップの価格を一覧できるページです。
カード名で検索すると、版違い言語違いの最安値、オークション価格が見れます。
MTGGOLDFISH(英語)
https://www.mtggoldfish.com/
Wizdom Guildの米国版です。直近で使用されたデッキなどの情報も見られます。
放出するカードの価値がわかったら、あらかじめインナースリーブやポストイットなどに価格を記入しておくのも良い手段です。当日価格確認をするという手間を省くことができるでしょう。
4.トレード用に整理しよう
トレードで放出できるカードはわかりやすいように整理して持ち込みましょう。当日会場でカードが見つからない、何枚持っているのかわからないなど、トレードに時間がかかってしまうことになります。
多くのカードはストレージに入れて持ち込むことになると思いますが、トレードに出せる目玉となるカード(価値の高いカード)はポートフォリオやバインダーに入れて持ってくることをお勧めします。これらは一覧しやすく、(万が一の場合ですが)盗難にも遭いにくいです。
カードはフォーマットごと、エキスパンションごと、色ごとなどでルールを決めておきましょう。また、トレード相手のストレージを見せてもらった後は、ちゃんと元通りにしておきましょう。
5.円滑に進める道具を準備しよう
カードだけでもトレードは可能ですが、道具があればより快適になります。
・メモとペン
カードの価格を調べで書き留めておくことができます。トレード枚数が多くなった場合、どのカードを調整して釣り合いを取ればよいかなどが一目でわかります。
・自分用のスリーブ、インナースリーブ
トレードしてもらったカードはスリーブがなかったり、かかっていても傷んでいる場合があります。また、相手が使っているスリーブが自分のスリーブと同じ事はほとんどありません。スリーブを統一している方は、その場で差し替えられるようにしておきましょう。
・電卓
トレードに上がるカード枚数が多くなるほど、価格が大きくなるほど計算が煩雑になります。スマートフォンが計算機になりますが、計算しながら価格を調べるのは操作としても面倒なことになります。小さなカード電卓を忍ばせておきましょう。
・ポートフォリオ、バインダー
前述のとおり、カードを一覧できる方がトレードにかかる時間が少なくできます。ただし、これらは高価でありストレージに比べてかさばることも注意しなければなりません。価格を記したカードのみをこれらに入れるというのが良いかもしれません。
6.トレードのしかた
『マジック・ラクイチ・ラクザ』の会場では、トレード用のスペースを準備するとともに、ネームタグを使って「トレード希望」「ゲームプレイ希望」がわかるようにしてあります。ネームタグを確認し、トレード希望の人に声をかけましょう。
欲しいカードが決まっているならば相手にそれを伝えたり、作成してきた欲しいものリストを見せたりすれば、相手はそれを持っているかどうかを教えてくれるでしょう。特に欲しいものがないならば、相手の欲しいものを聞いてみるのもきっかけになります。
欲しいカードの価値に差があるなら、トレード用のカードを見せたり、相手から見せてもらったりしながら、前述の価格サイトなどで両者が納得できるカードの組み合わせを作ってトレードしましょう。
トレードを成立させる前に、カードの状態を確かめましょう。古いカードであるほど傷がついているものも多く、そういったカードは価格サイトよりも価値が低い場合もあります。より古いカードでは縁がマジックで塗って(それで傷を隠す)あったり、偽造カードだったりもします。真贋の問題があれば他のトレードしている人に聞いてみましょう。
トレードが成立しても、うまくいかなくても、挨拶は忘れずに。気持ちよく会場で過ごせるようにしましょう。
7.困ったり、迷ったりしたら
トレードはカードの価値を比べて交換する事が中心ですが、時に思わぬ方向に進む場合があります。
トレードしたいカードが噛みあわず、両者が欲しいカードを出していくにつれてだんだん枚数が増えていき収拾がつかなくなる場合があります。枚数が増えすぎてしまい状況把握が難しくなるようであれば、原点に戻って本当に必要なものだけをトレードできるように方向修正しましょう。
最近では少なくなりましたが、相手の押しが強く、言葉巧みにトレードを進められそうになる場合もあります。そういった相手は自分があなたより良いカードを入手しようとする「シャーク」トレーダーです。先ほどの価格サイトなどで十分に確かめた上で、大きな損になるトレードは断りましょう。
12月24日は第1回『マジック・ラクイチ・ラクザ』です。多くの方がプレイヤーとしてだけでなく、トレーダーとして会場に来ていただけることを願っています。
今度開催する『マジック・ラクイチ・ラクザ』は店頭ではない公共施設を借りて行うイベント。注意書きにもあるように自己責任において会場内にてカードのトレードができるようにしてあります。
これはマジックが『トレーディングカードゲーム』であり、プレイヤーが組みたいデッキの多様性に合わせてカードのやりくりをすることも楽しみの1つであると考えているからです。
しかし、最近ではゲームスペースが店頭に移ったためトレード禁止となり、ネットショップで購入する方が簡単であるため、トレードのためにカードを準備すること自体が無くなりつつあります。もしかすると、トレードをしたことがない人すらいるかもしれません。
そこで、今回は対面でトレードをするにあたって準備しておくことや心構えを簡単にまとめ、会場でのトレード活性化につなげようと思い筆を執りました。
1.欲しいカード決めよう
まず、トレードをする目的を決めましょう。自分が作っているデッキ、これから作りたいデッキで足りていないカードを探し出します。カードが少なければ記憶することができると思いますが、枚数が多くなるようならメモなどに控えておくとよいでしょう。
既に十分なカードを持っている人でも、サイドボード用の特殊なカード、統率者用のちょっとしたカード、次に組みたいデッキのために少しずつ集めたいカード、今後価値が上がりそうなカード、コレクションとして収集したいカードなどがあると思いますので、全く欲しいカードがないという方は少ないでしょう。
2.放出できるカードを探そう
次に、トレードに出しても困らないカードを探し出します。とはいえ、大量のコモンカードを持ち込んでも欲しい人はほとんどいないでしょうから、欲しがっている人がいそうなカード(例えばいくつかのデッキで使われているカード、レアリティの高いカード、Foilカードなど)を優先的に準備します。
今回の会場は車で来場できるので、アンコモン以下、絶版カードなどを多めに持ち込んでも置き場所の問題はクリアできます。逆に、そういったカードの希望がある人はあらかじめツイッター等にて「欲しい」カードの希望を発信しておくと良いと思います。
3.カードの価値を確認しよう
希望カードと放出カードが決まったら、それぞれのカードの価値を把握しておきましょう。当日トレードを申し込まれた時、自身のカードの価値を知らないことでトラブルにならないようにするためです。
最近ではインターネットが発達しているため、当日会場にてスマートフォンで価格を調べることもできます。しかし、多くの枚数のカードをその場で調べるのには時間もかかってしまうでしょう。
以下、価格調査に便利なホームページをご紹介します。
Wizdom Guild
http://whisper.wisdom-guild.net/
こちらは国内主要ネットショップの価格を一覧できるページです。
カード名で検索すると、版違い言語違いの最安値、オークション価格が見れます。
MTGGOLDFISH(英語)
https://www.mtggoldfish.com/
Wizdom Guildの米国版です。直近で使用されたデッキなどの情報も見られます。
放出するカードの価値がわかったら、あらかじめインナースリーブやポストイットなどに価格を記入しておくのも良い手段です。当日価格確認をするという手間を省くことができるでしょう。
4.トレード用に整理しよう
トレードで放出できるカードはわかりやすいように整理して持ち込みましょう。当日会場でカードが見つからない、何枚持っているのかわからないなど、トレードに時間がかかってしまうことになります。
多くのカードはストレージに入れて持ち込むことになると思いますが、トレードに出せる目玉となるカード(価値の高いカード)はポートフォリオやバインダーに入れて持ってくることをお勧めします。これらは一覧しやすく、(万が一の場合ですが)盗難にも遭いにくいです。
カードはフォーマットごと、エキスパンションごと、色ごとなどでルールを決めておきましょう。また、トレード相手のストレージを見せてもらった後は、ちゃんと元通りにしておきましょう。
5.円滑に進める道具を準備しよう
カードだけでもトレードは可能ですが、道具があればより快適になります。
・メモとペン
カードの価格を調べで書き留めておくことができます。トレード枚数が多くなった場合、どのカードを調整して釣り合いを取ればよいかなどが一目でわかります。
・自分用のスリーブ、インナースリーブ
トレードしてもらったカードはスリーブがなかったり、かかっていても傷んでいる場合があります。また、相手が使っているスリーブが自分のスリーブと同じ事はほとんどありません。スリーブを統一している方は、その場で差し替えられるようにしておきましょう。
・電卓
トレードに上がるカード枚数が多くなるほど、価格が大きくなるほど計算が煩雑になります。スマートフォンが計算機になりますが、計算しながら価格を調べるのは操作としても面倒なことになります。小さなカード電卓を忍ばせておきましょう。
・ポートフォリオ、バインダー
前述のとおり、カードを一覧できる方がトレードにかかる時間が少なくできます。ただし、これらは高価でありストレージに比べてかさばることも注意しなければなりません。価格を記したカードのみをこれらに入れるというのが良いかもしれません。
6.トレードのしかた
『マジック・ラクイチ・ラクザ』の会場では、トレード用のスペースを準備するとともに、ネームタグを使って「トレード希望」「ゲームプレイ希望」がわかるようにしてあります。ネームタグを確認し、トレード希望の人に声をかけましょう。
欲しいカードが決まっているならば相手にそれを伝えたり、作成してきた欲しいものリストを見せたりすれば、相手はそれを持っているかどうかを教えてくれるでしょう。特に欲しいものがないならば、相手の欲しいものを聞いてみるのもきっかけになります。
欲しいカードの価値に差があるなら、トレード用のカードを見せたり、相手から見せてもらったりしながら、前述の価格サイトなどで両者が納得できるカードの組み合わせを作ってトレードしましょう。
トレードを成立させる前に、カードの状態を確かめましょう。古いカードであるほど傷がついているものも多く、そういったカードは価格サイトよりも価値が低い場合もあります。より古いカードでは縁がマジックで塗って(それで傷を隠す)あったり、偽造カードだったりもします。真贋の問題があれば他のトレードしている人に聞いてみましょう。
トレードが成立しても、うまくいかなくても、挨拶は忘れずに。気持ちよく会場で過ごせるようにしましょう。
7.困ったり、迷ったりしたら
トレードはカードの価値を比べて交換する事が中心ですが、時に思わぬ方向に進む場合があります。
トレードしたいカードが噛みあわず、両者が欲しいカードを出していくにつれてだんだん枚数が増えていき収拾がつかなくなる場合があります。枚数が増えすぎてしまい状況把握が難しくなるようであれば、原点に戻って本当に必要なものだけをトレードできるように方向修正しましょう。
最近では少なくなりましたが、相手の押しが強く、言葉巧みにトレードを進められそうになる場合もあります。そういった相手は自分があなたより良いカードを入手しようとする「シャーク」トレーダーです。先ほどの価格サイトなどで十分に確かめた上で、大きな損になるトレードは断りましょう。
12月24日は第1回『マジック・ラクイチ・ラクザ』です。多くの方がプレイヤーとしてだけでなく、トレーダーとして会場に来ていただけることを願っています。
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