レガシーにおける白単【サイドプラン編】
2015年10月30日 TCG全般 前回のエントリーでは下記のデッキとカードについて紹介しました。それでは現在のレガシー環境にあるデッキに対してどのようなサイドボードをするのか見てみましょう。
・白青奇跡
構造上クリーチャー数が少なく奇跡天使で勝ちに来るため、トークンを流すことができる仕組まれた爆薬を投入します。また、土地を並べてゲームすることを前提としたデッキなのでそれを否定する大変動を、置き物への対処として印章や針を入れます。
サイドアウトはクリーチャー対策が大半ですが、剣を鍬には残します。対戦相手のアグレッシブサイドボードとして僧院の導師の投入が考えられるからです。
・カナディアン・スレッショルド
元々デスタクはカナスレに対して有利なデッキです。対戦相手のクリーチャーと火力に対抗するためのサイドボードをします。安らかなる眠りはタルモゴイフ対策です。
サイドアウトは相手に起動型能力がないことから破棄者、クロックパーミ相手に重い大変動となります。
・エルフ
エルフは高速コンボデッキ、かつマナ展開能力が高いのでデスタクが苦手とするデッキです。サイドボードからは展開速度をさらに抑えるクリーチャー、不正なクリーチャー出現を止めるカード、マナを拘束できるカードを追加します。
サイドアウトはサリアと石鍛冶パッケージ。クリーチャーデッキ相手に意外と思うかもしれませんが、エルフデッキはデスタクが繰り出す装備品、特に梅澤の十手に対して過剰なサイドボードをすることが考えられるため、ここをサイドと入れ替える枠として活用します。
・むかつきストーム/ANT
ストームコンボデッキに対しては、メインにある阻害要素に加えて呪文を唱えられなくするためのカード、マナを阻害するカードを重ねて追加していきます。このデッキはサイドボードからマイナス修整のエンチャントを投入する場合が多いため、こちらもそれに対応します。
サイドアウトは石鍛冶パッケージとクリーチャー除去です。
・続唱青黒緑/Cascade UBG
3マナクリーチャーまでで展開し、手札破壊とクロックパーミを武器とするBUG続唱なので、高速クリーチャー、タルモゴイフ対策を投入して対応します。対戦相手からは衰微とリリアナが投入されると思われるのでそちらも注意を。
サイドアウトは効きにくいスペル拘束系クリーチャーと剣、大変動です。
・青黒赤ジャンク
いわゆるパイロマンサーデッキが対応力を高めるために黒を加えた形です。トークン戦略を活用してくるためサイドからは爆薬を、硫黄の精霊対策として清浄の名誉を加えます。除去は赤を頼るため絶対の法が効くのも魅力的です。
サイドアウトは抑える物がない破棄者、プロテクションがかみ合わない十字軍、速度が間に合っていない大変動です。
・白ウィニー
同キャラ対戦。ことに装備品と薬瓶対策が勝負を分けます。サイドからはそれらを破壊し阻害するカード群を投入し、強化エンチャントを使って優位に立とうとします。大変動は盤面をリセットするためにも必要です。
サイドアウトはサリア。相手のKarakasで戻される未来が見えます。他は効果が薄い霊魂です。
・リアニメイト
墓地からグリセルブランドを含む大型クリーチャーを一本釣りするデッキですので、当然ながらクリーチャーの不正プレイを阻害し、呪文を拘束するカード群を加えます。また、ANT同様にマイナス修整エンチャントが採られるので清浄の名誉をセットにします。
サイドアウトは石鍛冶パッケージとちらつき鬼火、大変動です。霊魂や破棄者はグリセルブランドのドローを止める効果があるのでそのまま残します。
・ジャンド
メインに入っているミラディンの十字軍を効果的に使うサイドボードをします。強化エンチャントと絶対の法で守れば負けることは無いでしょう。問題なのは相手のリリアナなので、起動型能力を止める針も重要な役割を果たします。また、死儀礼やタルモゴイフなど墓地依存も強いので安らかなる眠りも。
サイドアウトはドロー阻害の霊魂、呪文阻害のサリアや翼馬などから選択することになります。
・スニークショー
封じ込める僧侶と法学者、真髄の針で動きを止めれば相手から脅威が出ることはありません。こちらからは相手の全体除去に対抗する絶対の法を加えます。サイドアウトは石鍛冶パッケージです。
・土地単
非常に特殊なデッキですが、基本的にクリーチャーデッキにだけ極端に強い構成となっているだけに厳しい戦いとなります。相手の燃え柳+罰する火コンボ、浄土からの生命やるつぼを止めるために安らかなる眠りを投入し、土地破壊もそこに集中します。また、エンチャント破壊と大変動も追加し、相手の土地を自由にさせないようにします。
サイドアウトは殴打頭蓋を除く石鍛冶パッケージと破棄者。深遠の暗部を見た場合は剣を鍬にを抜かないように注意しましょう。
・MUD
マナ拘束から大型クリーチャーで蹂躙するゲームプランは一部デスタクと重なっているため対処が難しいところです。可能な限りのアーティファクト除去と真髄の針を投入します。カルドーザの鍛冶場主が出る場合があるので封じ込める僧侶も入れます。
サイドアウトは石鍛冶パッケージの一部と迷宮の霊魂、ミラディンの十字軍などでしょうか。
非常に多くのデッキ、多彩なサイドボードカードがあるためその全てに対応するような方法はありません。また、対戦してみるまで何が出てくるかわからないのもレガシーの怖さではあります。
2戦目は相手のサイドボーディングとゲームプランを注意深く観察し、来る3本目にどのような構成をすべきかを見据えながらゲームできるようになると良いでしょう。
レガシー編はこれにて終了です。デスタクに関しては多くの方が記事を書いていますのでインターネット上で探してみてください。
次回エントリーは禁断の領域、ヴィンテージにおける白単についてです。
<メインデッキ>
4 ルーンの母
4 石鍛冶の神秘家
4 スレイベンの守護者、サリア
3 ファイレクシアの破棄者
2 迷宮の霊魂
2 ミラディンの十字軍
4 ヴリンの翼馬
3 ちらつき鬼火
4 剣を鍬に
1 大変動
4 霊気の薬瓶
1 梅澤の十手
1 火と氷の剣
1 殴打頭蓋
4 不毛の大地
4 リシャーダの港
3 Karakas
1 トロウケアの敷石
11 平地
<サイドボード>
2 封じ込める僧侶
2 エーテル宣誓会の法学者
1 太陽の槍
1 大変動
1 悟りの教示者
1 浄化の印章
1 清浄の名誉
1 絶対の法
2 安らかなる眠り
1 仕組まれた爆薬
1 墓掘りの檻
1 真髄の針
・白青奇跡
In
1 大変動
1 悟りの教示者
1 浄化の印章
1 仕組まれた爆薬
1 墓掘りの檻
1 真髄の針
Out
1 石鍛冶の神秘家
2 ミラディンの十字軍
1 剣を鍬に
1 梅澤の十手
1 火と氷の剣
構造上クリーチャー数が少なく奇跡天使で勝ちに来るため、トークンを流すことができる仕組まれた爆薬を投入します。また、土地を並べてゲームすることを前提としたデッキなのでそれを否定する大変動を、置き物への対処として印章や針を入れます。
サイドアウトはクリーチャー対策が大半ですが、剣を鍬には残します。対戦相手のアグレッシブサイドボードとして僧院の導師の投入が考えられるからです。
・カナディアン・スレッショルド
In
1 仕組まれた爆薬
1 絶対の法
2 安らかなる眠り
Out
3 ファイレクシアの破棄者
1 大変動
元々デスタクはカナスレに対して有利なデッキです。対戦相手のクリーチャーと火力に対抗するためのサイドボードをします。安らかなる眠りはタルモゴイフ対策です。
サイドアウトは相手に起動型能力がないことから破棄者、クロックパーミ相手に重い大変動となります。
・エルフ
In
2 封じ込める僧侶
2 エーテル宣誓会の法学者
1 太陽の槍
1 大変動
1 悟りの教示者
1 仕組まれた爆薬
1 墓掘りの檻
1 真髄の針
Out
4 スレイベンの守護者、サリア
4 石鍛冶の神秘家
1 火と氷の剣
1 殴打頭蓋
エルフは高速コンボデッキ、かつマナ展開能力が高いのでデスタクが苦手とするデッキです。サイドボードからは展開速度をさらに抑えるクリーチャー、不正なクリーチャー出現を止めるカード、マナを拘束できるカードを追加します。
サイドアウトはサリアと石鍛冶パッケージ。クリーチャーデッキ相手に意外と思うかもしれませんが、エルフデッキはデスタクが繰り出す装備品、特に梅澤の十手に対して過剰なサイドボードをすることが考えられるため、ここをサイドと入れ替える枠として活用します。
・むかつきストーム/ANT
In
2 エーテル宣誓会の法学者
1 大変動
1 悟りの教示者
1 浄化の印章
1 清浄の名誉
1 絶対の法
2 安らかなる眠り
1 仕組まれた爆薬
1 真髄の針
1 墓掘りの檻
Out
4 石鍛冶の神秘家
1 ヴリンの翼馬
4 剣を鍬に
1 梅澤の十手
1 火と氷の剣
1 殴打頭蓋
ストームコンボデッキに対しては、メインにある阻害要素に加えて呪文を唱えられなくするためのカード、マナを阻害するカードを重ねて追加していきます。このデッキはサイドボードからマイナス修整のエンチャントを投入する場合が多いため、こちらもそれに対応します。
サイドアウトは石鍛冶パッケージとクリーチャー除去です。
・続唱青黒緑/Cascade UBG
In
1 太陽の槍
1 悟りの教示者
2 安らかなる眠り
1 真髄の針
Out
1 スレイベンの守護者、サリア
2 ヴリンの翼馬
1 大変動
1 火と氷の剣
3マナクリーチャーまでで展開し、手札破壊とクロックパーミを武器とするBUG続唱なので、高速クリーチャー、タルモゴイフ対策を投入して対応します。対戦相手からは衰微とリリアナが投入されると思われるのでそちらも注意を。
サイドアウトは効きにくいスペル拘束系クリーチャーと剣、大変動です。
・青黒赤ジャンク
In
2 エーテル宣誓会の法学者
1 太陽の槍
1 悟りの教示者
1 清浄の名誉
1 絶対の法
1 仕組まれた爆薬
Out
3 ファイレクシアの破棄者
2 ミラディンの十字軍
1 大変動
1 殴打頭蓋
いわゆるパイロマンサーデッキが対応力を高めるために黒を加えた形です。トークン戦略を活用してくるためサイドからは爆薬を、硫黄の精霊対策として清浄の名誉を加えます。除去は赤を頼るため絶対の法が効くのも魅力的です。
サイドアウトは抑える物がない破棄者、プロテクションがかみ合わない十字軍、速度が間に合っていない大変動です。
・白ウィニー
In
2 封じ込める僧侶
1 悟りの教示者
1 大変動
1 清浄の名誉
1 真髄の針
Out
4 スレイベンの守護者、サリア
2 迷宮の霊魂
同キャラ対戦。ことに装備品と薬瓶対策が勝負を分けます。サイドからはそれらを破壊し阻害するカード群を投入し、強化エンチャントを使って優位に立とうとします。大変動は盤面をリセットするためにも必要です。
サイドアウトはサリア。相手のKarakasで戻される未来が見えます。他は効果が薄い霊魂です。
・リアニメイト
In
2 封じ込める僧侶
2 エーテル宣誓会の法学者
1 悟りの教示者
1 清浄の名誉
2 安らかなる眠り
1 墓掘りの檻
1 真髄の針
Out
4 石鍛冶の神秘家
2 ちらつき鬼火
1 大変動
1 梅澤の十手
1 火と氷の剣
1 殴打頭蓋
墓地からグリセルブランドを含む大型クリーチャーを一本釣りするデッキですので、当然ながらクリーチャーの不正プレイを阻害し、呪文を拘束するカード群を加えます。また、ANT同様にマイナス修整エンチャントが採られるので清浄の名誉をセットにします。
サイドアウトは石鍛冶パッケージとちらつき鬼火、大変動です。霊魂や破棄者はグリセルブランドのドローを止める効果があるのでそのまま残します。
・ジャンド
メインに入っているミラディンの十字軍を効果的に使うサイドボードをします。強化エンチャントと絶対の法で守れば負けることは無いでしょう。問題なのは相手のリリアナなので、起動型能力を止める針も重要な役割を果たします。また、死儀礼やタルモゴイフなど墓地依存も強いので安らかなる眠りも。
サイドアウトはドロー阻害の霊魂、呪文阻害のサリアや翼馬などから選択することになります。
・スニークショー
封じ込める僧侶と法学者、真髄の針で動きを止めれば相手から脅威が出ることはありません。こちらからは相手の全体除去に対抗する絶対の法を加えます。サイドアウトは石鍛冶パッケージです。
・土地単
非常に特殊なデッキですが、基本的にクリーチャーデッキにだけ極端に強い構成となっているだけに厳しい戦いとなります。相手の燃え柳+罰する火コンボ、浄土からの生命やるつぼを止めるために安らかなる眠りを投入し、土地破壊もそこに集中します。また、エンチャント破壊と大変動も追加し、相手の土地を自由にさせないようにします。
サイドアウトは殴打頭蓋を除く石鍛冶パッケージと破棄者。深遠の暗部を見た場合は剣を鍬にを抜かないように注意しましょう。
・MUD
マナ拘束から大型クリーチャーで蹂躙するゲームプランは一部デスタクと重なっているため対処が難しいところです。可能な限りのアーティファクト除去と真髄の針を投入します。カルドーザの鍛冶場主が出る場合があるので封じ込める僧侶も入れます。
サイドアウトは石鍛冶パッケージの一部と迷宮の霊魂、ミラディンの十字軍などでしょうか。
非常に多くのデッキ、多彩なサイドボードカードがあるためその全てに対応するような方法はありません。また、対戦してみるまで何が出てくるかわからないのもレガシーの怖さではあります。
2戦目は相手のサイドボーディングとゲームプランを注意深く観察し、来る3本目にどのような構成をすべきかを見据えながらゲームできるようになると良いでしょう。
レガシー編はこれにて終了です。デスタクに関しては多くの方が記事を書いていますのでインターネット上で探してみてください。
次回エントリーは禁断の領域、ヴィンテージにおける白単についてです。
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